正しい検査結果のために

パニック値は「生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で直ちに治療すれば救命しうるが、その診断は臨床的な診察だけでは困難で検査によってのみ可能である」と定義される異常値で、検体検査の結果の判定において非常に重要な値です。パニック値に関わるさまざまな事情と考え方を説明します。

検査結果を判定するための「基準」について取り上げいます。基準範囲だけでなく、個人の生理的変動や臨床判断値にもふれ、検査結果を多角的にみて判定する必要があることを説明しています。

正しい検査結果を保証するために必要な精度管理についての解説です。精度管理の定義、分類とが概要をわかりやすい言葉で説明しています。

「どこで検査しても同じ結果となる」という当たり前のことなのに、実はなかなか難しい「臨床検査の標準化」について解説しています。少し専門的な内容になっていますが、こういう取り組みをしていることを知っていただきたいです。